エビデンス

提供: Game disign wiki
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証拠であるとか、根拠といった意味が原義であろう。


ゲーム開発現場(というか日々の仕事の現場)では、「論拠」みたいなニュアンスなんだろうと思う。
「何か調べ物をした結果、こうすべきだろうと判断した」という文脈において、元データの信頼性はあまり重要ではない。
なぜなら、確たる証拠をもとに判断を下していることを疑うことはないからである。「あなたがそう判断するのならば、元データとしては正しいのであろう」という信頼が最低限担保されていないと、一緒に仕事をすることなどできない。
仕事現場で「エビデンスは何よ?」というフレーズが語られるとき、そう思ったきっかけとなったファクトから結論を導いた論理構成・プロセスを知りたいということなのである。
上位者は、ファクトの裏付けレベルの労力など、敢えて取らない。その労力をアウトソースしたがゆえに会社が上位者の部下として配置されているのである。
したがって、保身や思い込み(これはしばしば人間関係・派閥構造などによってももたらされうる)などといった理由でファクトが捻じ曲げられてエビデンスとされたとき、これは大きな背信となる。
というか、レベルが低すぎるのである。
上位者にとっては、正しいプロセスで意思決定ができているかどうかが重要なのであって、事実誤認といった低レベルな次元の話に(時間的・精神的な)リソースを割きたくないのである。